のどの病気


のどが痛い;咽頭(いんとう)痛
急性咽頭炎や急性扁桃(へんとう)炎、扁桃周囲炎など、ウイルスや細菌の感染によることが多いです中咽頭がんでも咽頭痛が出現することがあります。のどの奥や声帯を内視鏡(ファイバー)で確認します。


・いびきがひどい;呼吸障害  
口蓋(こうがい)扁桃や舌根(ぜっこん)扁桃の腫大(しゅだい=はれること)により空気の通り道が狭くなり、口・鼻呼吸がうまくできないことで起こることが多いです。
仰向けで眠ることで舌根沈下(舌がのどの方に垂れ込むこと)が生じるため、特に寝ているときに空気の通り道が狭まります。


・のみこみにくい、むせる;嚥下(えんげ)障害  
声帯の動きが悪くなることで、飲み込むときにうまく声帯が閉じずに気道に飲食物が流れ込みむせることがあります。原因で最も多いものは反回神経と呼ばれる神経の麻痺(まひ)ですが、これは肺がんなどが原因で生じることがあります。ほかにも、咽頭腫瘍や食道がんにより飲み込みにくくなることがあります。


・声がかれる;嗄声(させい) 
喉頭(こうとう)炎(急性・慢性)や声帯ポリープ・声帯結節、反回神経麻痺で嗄声が生じます。また喉頭結核でものどの痛み、嗄声を生じることがあります。


・あごや首の「ぐりぐり」;リンパ節腫脹  
リンパ節は誰もにあるものですが、炎症や血液疾患、腫瘍により触ってわかる程度にまで腫れることがあります。齲歯(うし)からの感染や流行性耳下腺炎(いわゆるおたふくかぜ)など、細菌・ウイルスによるものが大半です。これらは触ると痛むことも多いです。リンパ腫や腫瘍のリンパ節転移では、目で見てわかるほど腫れていても痛みを伴わないこともあります。